J.ケージ(米)
【使い方】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[楽曲DB] 作曲家別にMIDIデータ掲載サイト検索。
[解説サイト] 専門的なサイトへジャンプ!!。
代表的な曲 [DB]マークは対象曲の検索。



Cage, John(1912〜1992)

 現代アメリカの前衛を代表した作曲家。カリフォルニアのポモナ大学を出た後、1932年までにパリでピアノと建築を学び、更に1934〜38年にニューヨークでH.カウエルに、ロサンゼルスでA.シェーンベルクに師事した。1938年に、バレエ音楽「バッカスの祭り」の作曲に際して、ピアノの弦の間に消しゴムや鉄のボルトなどの異物を挟み込んで音響を変化させる「プリペアード・ピアノ」を開発。また50年代からは、東洋の「易」の思想による偶然性や、図形楽譜の発明などで、従来の西洋音楽からの隔絶を主張。第2次大戦後のあらゆる現代音楽作曲家に多大な影響をもたらした。後に様々な環境音を音素材に用い、音楽の概念を拡大して視覚的要素を導入するなど、常に新しい試みで前衛音楽界に話題を提供し続けた。彼によれば、あらゆる音が「音楽」であり、またあらゆる行為が「音楽」であるという。音楽そのものの意味が問い直されている現代において、その思想は奇抜で、しかし大変意味深いものとなっている。
(執筆・著)岡崎 恵
 [楽曲DB] すべて
 [解説サイト](募集中! 自薦・他薦OK)

★代表的な曲
プリペアード・ピアノのためのソナタとインタリュード
 1946〜48年にかけて作曲された、プリペアード・ピアノのための小曲集。16曲のソナタと、4曲のインタリュード(間奏曲)から成るが、いずれも単純な形式の短い作品。インドの哲学者アナンド・クラーマスワーミーの著書に影響されて作曲したと言われている。
4分33秒
 1952年ニューヨークにて発表。一人の奏者(?) により、いかなる楽器を用いても良いが、ただし音は出さない。日本音楽などにおける「間」……つまり無音の緊張感や、そこに入ってくる外界の雑音、聴衆の身体が感じる音こそが、一つの音楽を形作ると説明されている。D.チューダーによる初演時の演奏時間が 4分33秒だったことから、以後この時間表示が題名となった。他にもケージの作品には「一人の弦楽器奏者のための26分1.1499秒」や「一人のピアニストのための34分46.776秒」(いずれも図形楽譜)など、時間表示を題名にした曲が多い。
心象風景4「行進曲第2番」
 1951年の作品。この曲は、12台のラジオの周波数ダイヤルをそれぞれ易によって決め、偶然に流れ出る放送音の混合物を「音楽作品」とした。この他にも、従来の楽器以外を音素材に使った作品が大変多い。例えば翌年作曲の「水の音楽」は、ピアノ1台・ラジオ・呼び子・水の容器・1組のトランプ……と、これまでおよそ音楽とは無関係だった物まで音素材として取り入れられ、大いに注目を集めた。


作曲家リストへ  サイトトップへ

※執筆者の許諾無く内容の一部または全部を無断で複製、転載することを禁じます。