
F.クライスラー (オーストリア→仏→米) |
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| Kreisler, Fritz (1875〜1962) |
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オーストリア生まれ、アメリカのバイオリニスト。典雅な演奏で知られ、20世紀前半最大の巨匠とも言われる。また、作曲でも活躍、医学や美術の勉強もしたという、教養人でもあった。4歳の頃、アルファベットよりも先に楽譜の読み方を覚え、驚いた両親がバイオリンを買い与えたのが音楽の道に進むきっかけとなった。7歳で公開の演奏を行うが、それを聴いた専門家が驚き、ウィーン音楽院に7歳で入学を許可され、通常の入学年齢の10歳の時には卒業、引き続きパリ音楽院に入学し、12歳で卒業してしまった。特にパリ音楽院時に20歳以上の競争者40人を相手にバイオリン部門で堂々の金賞を受賞している。13歳からバイオリニストとしてデビューするが、18歳頃から得意の技巧とセンスを盛り込んだ小品を作曲するが、いまだ音楽会では若輩であるために非難されるのではないかと考え、自分の名では発表せず、古い時代の作曲家のこれまで発見されていなかった作品言うことにして、自分はたまたまその曲を見つけ、手を加えて発表すると言うことにして演奏会のプログラムに載せることにする。あるときは彼の代表曲であるバイオリン小曲「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」「ウィーン奇想曲」の4曲を新曲として発表し、「ウィーン奇想曲」だけに「クライスラー作曲」と明記したところ、批判家たちも「無記名の曲はヨゼフ・ランナーの作品だろう、それに比べるとクライスラーの曲は数段落ちる」と批評したこともあった。このようなことを60歳の誕生日まで気づかれずに続けたが、ニューヨーク・タイムズの批評家オリン・ダウンズに追求されて真相を告白、音楽会は大騒ぎとなる。よって詐称した作曲家の曲については「ポルポラの様式によるメヌエット」「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」「フランクールの様式によるシチリアーノとリドゴン」というように「〜の様式による」と前置きされることとなった。
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| (執筆・著) 葉桐夕希 |
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