R.ワーグナー (独)
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Wagner, Richard (1813〜1883)

 後期ロマン派を代表し、オペラ史上最大と言われるドイツ、ライプチヒ出身の作曲家。示導動機、無限旋律の使用など、新しい作曲法や和声を考案し、近代音楽への道を拓く。また、オペラを改革し、総合芸術の理想を実現、これを「楽劇」と名付けた。実父は彼が生まれてまもなく死んでしまうが、母の再婚の相手が俳優だったため、芝居に興味を持ち、ピアノをいじるようになる。12歳頃まで自己流でピアノを弾き、その才能に気づいた母が正式のピアノ教師をつけるが、自己流が完全に身に付きすぎ元に戻れず、ピアノは正式の演奏をすることはできなかった。しかし作曲についてはライプチヒ大学でワインリヒより学ぶ。各地の劇場指揮者として活躍した後、オペラ「リエンチ」「さまよえるオランダ人」の成功によってドレスデン劇場の学長に就任、オペラ「タンホイザー」「ローエングリン」を作曲した。1849年の革命運動に携わったが、破れてスイスに亡命する。そこではじめて、音楽、劇、文学を統合する新しい劇音楽として「楽劇」の理論を掲げ、楽劇「トリスタンとイゾルデ」をつくる。1860年、追放が解かれ、ミュンヘンの宮廷音楽家に招かれ楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を完成させる。バイロイトに祝祭劇場を建設、1876年に全公演に4夜を要する超大作「ニーベルングの指輪」を上演して、その開場祝典を行う。これ以後、第二次世界大戦による中断期間はあるが、毎夏にワーグナー専門音楽祭として「バイロイト音楽祭」が開かれている。
(執筆・著) 葉桐夕希
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